昼間の猫の瞳は針のように細く、世の猫嫌いな人々によると非常に不気味であるらしいです。
 まあ人の感じ方というのは人それぞれなので、別にそれは違うなどとは言いませんが、あれはあれで重要な意味があるのです。
 昼の猫の瞳が針のように細いわけを考えるには、まず夜の猫の瞳を考えなければなりません。
 夜の猫の瞳これはとても可愛いです。
 なぜなら真ん丸かつ大きいという瞳可愛い条件を、ばっちり押さえてあるからです。
 でも別に猫達は可愛いと見せようとして(最近はそっちの方がメインのようですが)目が大きいのではなく、夜に狩りをする時に光をたくさん必要とするために大きいのです。
 おまけに猫の瞳にはタペータムというものがあって、一度感じた光を目の中で反射させて再び感じる事が出来るため、少ない光量でも物が見えるのです。
 しかしこの能力は昼間になくすという事は出来ません。
 だから猫は昼間は瞳に入れる光量をできるだけ少なくするために、細くしやすいスリット状の瞳を持っているというわけです。
 まあこんなことを知っているからって、猫好きレベルが高いわけではないのですが。