これはまだキィーウィが小さかった頃の話。
猫というものは食べものを、味や見た目ではなくにおいで判断します。
一説にはたぬきとの噂もあるうちの猫も、サランラップにくるまれたマグロよりマグロの下にあったつまの方に食いつくというあほ猫ぶりをよく発揮しています。
特に子どもの頃は生来の頭の悪さと食い意地に経験のなさがプラスされ、いい匂い(猫にとってですが)するものには何にだって食いつこうとしました。
特におもしろかったのが焼き肉をやったときです。
発泡スチロールのトレイ、肉を焼いた後の割り箸など、肉が触れたものをみせると全て噛みつこうと口を開けてました。
あんまりにもあほらしかったので焼き肉を食べた後の息を吹きかけてやったら、においをかぎながら近づいてきて、大きく開いた私の口の中に頭をつっ込んできました。
結果キィーウィは人間の口は食べられないことを学び、私は口の中に毛の固まりがはいるととっても気持ち悪いということを学んだのでした。