前作、デビルサマナーは確かに良いゲームでした。
 美麗なグラフィック、多岐にわたる戦闘コマンド、造魔合体・御霊合体という育成、女性悪魔及びシニカル悪魔との会話とその当時(中古で2000円以下になったときで、発売当初ではありません)のRPGのなかでは群を抜いた出来だったと思います。
 しかしながら戦闘画面へ突入時のロードは長く、魔法継承が難しい、御霊は造る苦労のわりにはパラメータの上昇が少ない、後半部分でレベルがあがらない等の不満点(メガテン初心者にとってのですが)も少なからずありました。

 しかし、続編であるソウルハッカーズではそのような不満点の解消に留まらず、ほとんど全ての部分のパワーアップに成功にしています。
 特に女神転生シリーズの売りのひとつである悪魔との会話は、継続イベントの増加、経験値の取得という2つの要素により、非常に良くできている感じを受けます。
 個人的にはおんなのことガインくんのしゃべり方が好きです。
 とくにガインくんは必殺技を見せてくれたり、ミニゲームをやらしてくれたりしてくれるので、必ず会話するようにしていました。

 デビルサマナーでレベルアップするのは魔法が使えないが悪魔と交渉でき、その結果仲間になった悪魔(仲魔という)を召還できる主人公と、魔法を使えるが悪魔との交渉は一切できないネミッサのたった2人です。
 しかし、レベルアップ時に上昇する能力値はプレイヤーが自由に決められます。
 能力値は銃以外の物理攻撃力が上昇する、魔法命中値、MP値、抗状態変化能力、悪魔との会話に影響する知力、魔法攻撃力、MP値、魔法命中率を左右する魔力、物理防御力、HP値と結びつく耐久力、命中・回避・逃亡成功率、戦闘時の攻撃順序を決定する速さ、逃亡成功率、アイテム拾得率、命中率、抗状態変化能力及び状態変化からの回復率に関わるという6種類です。
 
 一般的に主人公は、力、耐久力、速さを上昇させネミッサは魔力、知力、速さを上昇させます。
 これは魔法が使えない主人公が、物理攻撃力及び防御力を重視して前衛で戦い、ネミッサが後衛から魔法で援護するという役割分担で進んでいこうとする人が多いからです。
 しかしこうなると主人公は、頑丈な体で敵の攻撃を受け止め剣で相手をぶったぎるという、脳味噌筋肉マッチョマンになりさがったと言わざるを得ません。
 いいですかこのゲームの主人公は戦士ではありません、デビルサマナーなのです。
 そしてデビルサマナーとは、悪魔をたらし込み仲魔にしてその力を借りる者達なのです。
 剣なんて無粋な物でなく頭脳で勝負しましょう。

 デビルサマナーは仲魔の力を借りますが、借りるだけで強くなったと思ってしまっては、のびた君(ドラエもんの腰巾着のあいつです)と一緒です。
 真のデビルサマナーは悪魔の弱点を把握し、其処を的確につくことができないといけません。
 このゲームでは攻撃アイテムと呼ばれる魔法効果のあるアイテムや、魔法追加効果のある弾(銃と組み合わせて使う)などがあり、魔法を含めてそれらの中には、一撃で相手の攻撃行動を無効化できる可能性を秘めたものも数多く存在します。
 当然のことながら相手に先に行動をされてしまっては何の意味もないので、行動順序は戦闘でかなり大きなウエイトを占めます。
 先手必勝、これはいかなる場面でもいえると言うことです。

 相手を行動不能にする攻撃が如何に強力かがわかってくると、敵もそれを使ってくるという事実に非常な恐怖を覚えます。
 特に呪殺、破魔の魔法系は主人公が食らうと直でレッドマン経由、GAMEOVER行きの切符を押しつけられてしまいます。
 装備品でそれらの弱点をカバーできますが、それでもすべてを無効にすることは到底できません。
 ではどうしたらよいのでしょうか。
 答は簡単、状態変化をしないだけの運を身に付けさえすればよいのです。
 世の中運の強い者が勝つのです。

 このような立場に立った結果、私が育てた知力、速さ、運のみが高いデビルサマナーは、基本的には後衛にいて、ネミッサと悪魔が戦うのを応援し、いざというときは銃と攻撃アイテムを駆使して相手の動きを止めるという、風車の弥七のようなかっこいいキャラに育ちました。

ー弥七式攻略のヒントー

 後列からも攻撃できる男性用武器はゲイボルグとピナーカだけです。
 両方とも剣・悪魔合体で作成することができますが、ピナーカは破壊神シヴァを喰わせることを考えるとあまり実用的ではありませんし、かといって女神スカアハを喰わせて作るゲイボルグでは、元が非力にな為にいささか不満な攻撃力となるでしょう。
 そこで、私は妖精ヴィヴィアンの魔晶変化剣である<ランスロットの剣>を知力+2の為だけに装備することをおすすめします。
 そしてヴィヴィアンが仲魔に出来ないレベルの時はイグナイター(初期装備)十分です。
 てーか剣買う金あったら、悪魔に貢げ!

 序盤は常に最強の攻撃力を持つ物を装備しておきましょう。
 少しストーリーが進むと一列攻撃が出来る銃や、拡散攻撃が出来る散弾銃が買えるようになりますが、まだ買い換える必要はありません。お金をとっておきましょう。
 なぜならその後、麻酔弾(SLEEPのバッドステータスをあたえる)および神経弾(PALYSEのバッドステータスをあたえる)といった強力な弾丸が手にはいるようになるからです。
 これらが店頭に並んだら、最弱一列攻撃銃である<アルクスー96>を装備し敵悪魔を眠らせたり麻痺させたりしまくってください。
 散弾銃は追加効果がいまいち弱い(感電より睡眠の方がいいです)のでつかう必要ないでしょう。

防具

 序盤は呪殺無効がある<大和手甲>、中盤以降は呪殺無効・力ー2・魔力+2の<ラウリンの指輪>さえ装備していれば、知力と運が高いためあまり防御相性を考えなくてもよいでしょう。
 <ラウリンの指輪を>装備しているとステータス画面を開くたび、力のパラメーターが赤い文字で1と表記されますが、そんなことを気にしていては立派なサマナーになれないぞです。
 なお主人公に必要ないと言われている魔力パラメーターを、8まで上げておき(5LV分だからすぐでしょう)<ラウリンの指輪>を装備しておくと、将門シリーズの防具を装備できます。
 装備をする時に将門の小手を最後に装備することで魔力10以上という、装備条件を満たし続けられますのでラストダンジョンに向かう人は是非試してみてください。

ネミッサ

 主人公が頼りにならないサマナーに徹する分彼女にかかる負担は大きいです。
 まず銃が効かない悪霊系に対抗するため、彼女の魔法タイプはアギ・ハマ系にする必要があります。
 成長させるパラメーターは知力・魔力・速さ・運の4つですが、攻撃を魔法に頼るため、若干魔力を伸ばし気味にするといいでしょう。
 防具は四霊山シリーズから、力を8、耐久を12まで延ばして上記の方法で四方神シリーズを装備させておくと、万能キャラっぽくて素敵です。
 そうでなければ大天使スラオシャの魔晶変化鎧<大天使のブラ>、珍獣イナバノシロウサギの魔晶変化兜<百七拾八式鉄耳>等々の、最強系装備で固めてあげてください。
 武器の方ですが、とりたてて強力な武器を装備する必要はありませんが、どうしてもというなら魔獣ネコマタの魔晶変化剣である<ニャンニャンクロー>や神獣アヌビスの魔晶変化剣<カドゥケウス>、堕天使ビフロンスの魔晶変化銃<アールズ・ロック>を持たせておきましょう。
 しかしネミッサの本分は魔法を使う盾です。
 彼女に武器を買い与えるぐらいなら、反魂香を買い揃えておき彼女が瀕死になったらすぐ回復するというほうがいいでしょう。
 まあ、そういうのは人としてどうかと思うのですが、もともと神や悪魔を殺しまくるゲームをしているのです。
 なにを今更。

仲魔

 サマナーの腕の見せ所ですので、自分で考えてください。
 参考までに私がよくお世話になる悪魔を2体書いておきます。
地母神ハリティー
 ニギミタマとクシミタマで知力・速さ・魔力を強化すると、戦闘開始直後の<忠義の電撃>で敵全体を感電黒コゲにできます。
 反射されても電撃吸収なのでダァイジョウブイ、メディアラマを継承させていれば、ラストダンジョンでも活躍。
破壊神カルティケーヤ
 とにかく<マカラカーン>もしくは<テトラカーン>を継承させて、相手の攻撃を反射させる。
 私は女神パラスアテネを混ぜて作り<テトラカーン>を継承させています。
 タルカジャMAXマーラー様の大暴れを反射した時なぞ、サイコーデスカサイコーデスの気分。
文責 綾
BGM: モダンチョキチョキズ
”ローリングドドイツ”