えーと、有名なゲームですね。
 はいぱぁセキュリティーズSや、ウィザーズハーモニーでもう育成ゲーはやるまいと心に誓ったのですが、このゲームはプレステを借りてまでやってしまいました。
 なぜなら、ガイドブックにある「運命のエンディング」のページで、こんな筈ではなかった系→暗黒街のボス という一文を見つけてしまったからです。
 自分の育てた娘が暗黒街のボスになる、こんなゲームをやらないで育成ゲーから遠ざかっては、後々後悔する(そう思う時点でダメ人間なのですが)に決まっています。
 それに加えて「キャラクター紹介」の所では私の心を揺さぶる、仔猫→娘が拾うかわいい仔猫 という記述があり、私の心の中はぶっとい葉巻をくわえた黒ずくめの娘が、膝に乗った猫を左手で撫でながら部下に命令を出している風景でいっぱいになってしまいました。

 私はゲームキャラを育てるときにはあるポリシーを持ってやることにしています。
 それはどうせゲームなんだから、おもしろい奴にしようというものです。
 ゲームなんだから歌って踊れる騎士がいてもいいし、ゲームなんだからバスケ部に入って運動のパラメーター値が50以下のやつがいたっていいのです。
 だからこのゲームで私は、教会には絶対に行くな・人は気品とプライドと気力が大事・酒場のバイトはできるようになれというのを家訓として娘を育てます。
 宗教関係はあまり好きではありませんし、モラルがなくても(友達はいないでしょうが)人は生きていけますが、プライドと気力をなくしてはもうだめです。
 酒場のバイトは、ファンタジーになくてはならない看板娘を目指すためには欠かせません。
 当然こんな育て方をしていてはプリンセスにはなれませんが、そこは王子様は趣味が悪いからなという言葉でOKです。

 私は養育費と格好よいという二つの観点から見た結果、親父の商売は風来坊にするのがよいと思います。
 十歳(ゲームスタート直後)の娘に、「親父はたよりにならない!」という立派な自立意識を持たせることはこれから先8年間の収入を犠牲にするだけの価値があると思います。
 ま、「せっかくの休みに日にいい子に何かしてらんないね。」という意識も持たれてしまいますが。

 このゲームの欠点らしい欠点というのはやはり光源氏計画が可能というところでしょう。
 わかりやすく言うと、理想の結婚相手を自分で育てるということです。
 世の中のの98%以上(てーか、普通の感性の持ち主は)否定するこのエンディングがなぜ、プリンセスメーカーシリーズには入れられ続けるのでしょうか。
 それとも皆、理想の結婚相手=自分の思い通りの人なのでしょうか。(あと、仔猫が出てこない時が多いのも重大な欠点だね)
文責 綾
BGM: ARAKAWA RAP BROTHERS
”ARAKAWA魂”