私がメガドラを買うときに、一緒に買ったゲームがこれでした。
 いや、もしかするとこのゲームと一緒にメガドラを買ったのかも知れません。
 そう思えるくらい、その当時やりたくて仕方なかったゲームです。

 通常、ファンタジーを扱ったシミュレーションは、人間、エルフ(耳が尖って長い方)、ドワーフといったところがプレイヤーの操るキャラクターです。
 でもバハムート戦記ではオーガー、フェニックス、ユニコーン、ゴーレム、ロック鳥といった中立のモンスターや、巨人族、ドラゴン、アンデット軍団や悪魔族といった、いわゆる悪者をもプレイヤーが操ることができるのです。
 そして当時から主人公嫌いだった私は当然のごとく悪魔や死体を操って世界を蹂躙していました。

 死体、つまりアンデット軍団は悪役の中でも結構特殊な部類でした。
 悪魔族やドラゴン族も含めて通常のマスターは、他の国と同盟を結んだり、自分の領地から毎ターンLP(何の略だか未だにわからない。)というのを受け取りそれを消費して部隊を雇ったり、その部隊を訓練して経験値を稼がせたりできるのですが、アンデット軍団のマスターであるバルマー卿の脳味噌は完璧に発酵しているらしく、それらのことはいっさい出来ません。
 もちろんアンデット軍団は喚び出せますが、これには敵を倒したときにもらえるSP(これも何の略だかさっぱりだ。)というものを消費しなければならず、必然的に攻めまくり(というか”国力の充実”などということは出来ない)の構図が生まれてくるのです。

 じっとしてれば毎ターンLPが入ってくる他のマスターと違って攻めまくらないと部隊を喚び出せないバルマー卿が、戦争で負けて部隊を大幅に減らした時に大活躍(いや小活躍くらいかな)するのがポピュラーアンデットのスケルトンゾンビーです。
 彼らは0SPで喚び出すことができるため、数を揃えたい時にはとっても頼りになります。
 特にスケルトンは召喚者がいなくても喚び出せるため、無人になるはずだった自軍陣地に見張り番として、置いておくことができます。
 もっともやりすぎると全ての陣地が12部隊で埋まり、移動できなくなるような目に合うこともありますし、戦闘能力はとても低いので、召喚するだけ無駄という説もあったりします。

 このゲームの特徴として魔法攻撃が強いというのがあります。
 ま、これだけなら魔法使い大好きっ子の私にとって喜ばしいことなのですが残念なことに魔法攻撃に少し抵抗力のあるものには全く効かなくなる魔法が多いという一面もあるのです。
 このゲームには状態変化系魔法が数多くでてくるのですが、戦闘能力が並以上の相手にはまず効かないため、魔法の価値があまりないのです。
 もっともマスター以外のキャラをほぼ一撃で殺せる死の呪文なんてものがあったりもするのですが・・・。
文責 綾
BGM: Princess Princess
”LOVERS”