なにしろ電気店の店頭で五時間ほどやり続けてしまい、画面に『ディスクを入れ替えてください』という赤い文字をだしたのは、このゲームぐらいです。
まあ、若かりし頃の過ちっちゅうことで許してください。
このゲームはウォーシュミレーションでは珍しく、ターン制ではなくリアルタイムで進行していきます。 だから最初のうちこそ操作方法に戸惑ってなかなか思い通りにいきませんが、慣れると自分なりの作戦を立ててシナリオを進める事が出来るように、なりたくなくてもなります。
また、どのような順番でシナリオを進めていくかが決められそれによって味方の能力がちがうので、何度も(マルチエンディングではないけれども)楽しめました。
私が気に入るゲームというのはどうも「魅力的なキャラクター」という要素があることが多いのですが、このゲームもキャラクターを重視しています。
作戦行動中に部下から自分の状態を知らせる通信が入るのですが、それらはすべて音声とコクピットに収まったキャラの表情(アニメ)で表されます。
このゲームのすごいところは部下が単なる一般兵その一ではなく、りっぱに個性があるところです。
もちろん色違いキャラなど(さすがに声優さんがかぶっている場合はありますが)一人もいません。
私は少なくともメインキャラ以外で25人以上いて、それぞれのキャラがぜんぜん別物だということを確認しました。
私は「お気に入りのキャラがいて、そのキャラを育てる事ができ、成長を確認できるゲーム」というものが大好きなのですが、このゲームはそんな私の欲求をすべて満たしてくれました。
先述のように、個性を持ったキャラクターがたくさん出てくるためお気に入りのキャラを探す事もできるし、そのキャラを重点的に作戦に用いる事により経験を積ませ能力を上昇させる事ができ、さらにその上昇した能力を次の作戦で確認することができます。
友人Fなんかは(死ぬと新しい部下が補充されるので)お気に入りのキャラがでてくるまで部下を殺し続けたそうです。
このゲームで私の気に入ったキャラクターはキール、ナミネ、マダム、ネリーと言ったあたりなのですが、もっとも気に入ったのは準メインキャラのテラードです。
声優さんは石野竜三氏、ポロリやフリーザの声を演じたあの人です。
彼は(テラードのことです)常に軽いです。
他部隊の悪口を言ったり、作戦の不備具合に文句を言ったりしています。
しかし、ショッキングな過去を持っていることを知られて落ち込んだ仲間がいるときには、大切なのは現在であることを、自分がとろいことを気にしている仲間には、決してそんなことはないことを、軽口の陰に隠して伝えます。
戦闘中の戦況報告も、
「おおっと、俺ってねらわれやすい男?」
「団体さんのお出ましかぁ、いっちょもてなすか!」
「やべ、ちょっとくらいすぎた。」
と言うようにピンチに陥っても余裕たっぷりの軽口を叩いてくれます。
ストレートに仲間を思う奴より、すぐに救援を請う奴よりもこっちの方がなんとなくずっと素敵じゃないですか?
残念なことにテラードは準メインキャラのため、(なのに?)ムービーシーンはおろかパッケージのイラストにさえ描かれてません。
どうやらマイナー指向気味であるらしい私ですが、彼に対しては「もっと前にでてきてくれ!」と言う意見を持っています。
それは多分彼が、とても目立つキャラクター性を持っているからなのだと思います。
利用価値のない情報
サターンどころかドキャスもいなくなり、このゲームの制作会社グラムスもつぶれちまったため、今更このゲームをやる人間がいるとも思えないのですが、いるかもしれないのでちょっとした情報をば、ひとつ。・最終戦績でAランク(各作戦戦績平均が80Pt以上)を取ると、ウインドウムービーを見ることができます。
Aランクを取った後、DIsk2のムービー鑑賞にカーソルを合わせxボタンを押すことでみられます。
しかし、このゲームはGXイベントと呼ばれる作戦のうち2つがどんなに頑張っても60Ptしかとれないようにできていますし、出てくる敵数の関係上76点満点の作戦もあったりしますので、とれるところではできるだけ大量に点数を取っておく必要があります。
ちなみに作戦クリアで50Pt入り、作戦時間が3分をきると+20、5分だと+10、以下1分増えるごとにプラス点が2ずつ低下していきますので、最低でも5分をきるようにしないときついです。
敵撃破は種類に関わらず一機につき+2点ですので、3分ぎりが可能ならば、多少の敵はほっておいた方がよいです。
あと部下がやられると脱出の正否に関わらずー10ですが、友軍機は減点対象になりませんので盾として使いましょう。
多少点が低かったらリセットしてやり直す根性がないと、あっさりBランクに落ちるので気をつけましょう。