家に帰ってくると玄関まで猫がお出迎えに来ている、猫を飼っている人はこんな経験をされたことがあると思います。
これは別に猫が未来予知をして、私たちが帰ってくる時間に玄関に来るのではなく、私たちがたてる足音を聞きつけ玄関に来るのです。
猫はそもそも夜間に暗がりにひそんで獲物を待ち、一気に飛びかかり急所を一咬みするという一瞬が勝負の狩りをするため、相手の位置を空間的かつ確実に把握していなくてはなりません。
しかし、暗がりというのは自分の姿が見えないかわりに相手を見るのも苦労します。
いくら猫が暗視が出来るとはいえ、確実に相手を把握するためには視力だけでは今一つ不安なのです。
そこで猫は相手の出す音によって、相手の空間的位置を把握できるように聴力を発達させたのです。
猫の耳が音のする方向を向くのも、人間の目と同じように少しだけ離れた2点からの距離を測定することによって、目標との正確な距離を測るためなのです。
まあこんなことを知っているからって、猫好きレベルが高いわけではないのですが。